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ご挨拶
学生特別支援室 室長 早坂浩志
本学は、すべての学生が平等に教育を受け、研究に従事できる環境づくりを目指して、障害等の特別な支援を必要とする学生のために平成23年に学生特別支援室を設立しました。これは当時の国立大学法人では先駆けと言ってもよい取り組みでした。以後、支援経験を積み重ね、平成28年に本学は「岩手大学における障害を理由とする差別の解消の推進に関する教職員対応要領」を制定し、現在の支援室は常勤教員(カウンセラー)、常勤コーディネーター、パートタイムのインテーカーのスタッフを配置して支援機能の充実を図っております。
本学の障害学生支援の特徴は、支援室を中心とした、学生の所属学部・大学院、そして保健管理センターや学務部等の関係部局との密な連携です。学生の支援認定や合理的配慮の決定を行う学生特別支援室運営会議は、各学部から選出された教員、保健管理センター教職員そして学務部管理職から構成されています。また、全学部・大学院が1キャンパスに集中し、支援室、保健管理センター、学務部は同じ建物内にあるため、日常の支援においても関係者が迅速かつ細やかな連絡と協力を行っています。
このように、本学はこの規模の地方大学としてはトップクラスの体制をとっていると自負しておりますが、室長として肝に銘じているのは、障害学生支援は決して「特別な」支援ではないということです。障害学生に対して行っている修学支援は、いわゆる一般学生にも通じるものであり、すべての学生に丁寧で個別的な支援を提供するのは教育機関としての大学が目指すべき目標の一つであるといえるでしょう。障害がある学生さんのサポートをきっかけに教職員の支援力が向上し、すべての学生の皆さんに波及していく、そのようなプロセスに寄与できる学生特別支援室の運営を目指したいと考えております。
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